7日目夜 「無理をしない、ゆるゆるなお食事」でご機嫌な毎日を - UANGO | 玄米食プログラム
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    7日目夜 「無理をしない、ゆるゆるなお食事」でご機嫌な毎日を

    プログラムにご参加のみなさん、7日目の夜です!ついに玄米生活を始めてまるっと1週間が経過しました。プログラム前半に比べるとお身体が玄米食に慣れてきたかと思います。この一週間で良い変化もあれば、一方で新たなお悩みも出てきているかもしれません。ぜひ、ご感想をLINEに頂ければと思います。

    さて、今朝は「ストレスとの向き合い方」についてお話をしましたが、聴いて頂けましたでしょうか?
    私はストレスが溜まると暴飲暴食してしまい、その後に後悔してネガティブになるということがあったのですが、今回の学びを活かして、「自分の身体にプラスになるストレス発散法」をいくつか決めて実践してみました。

    例えば、お風呂が好きなので銭湯に行ってみたり、普段は買わないちょっと高級なおやつでプチ贅沢をしてみたり、などです。すると、発見がありました。

    これまで私はストレスがあると、暴飲暴食をしてしまっていましたが、「身体にプラスになるストレス発散方法」を試してから、ストレス発散方法を考えたり実践すること自体を楽しめるようになったんです。

    ストレスに悩んでいたはずなのに、発散方法探しを楽しむ自分がいて、これは面白い発見だと感じました。

    もちろん、ストレスはないことが一番ですが、やはり避けられない場面もあるかと思います。みなさんもストレスがあった時は、心と身体が喜ぶ方法でストレス発散してみてくださいね。

    さて、本日のテーマは「お食事の意味と、無理をしないゆるゆるなお食事について」です。ポイントは「食事の意味や役割」を理解し、「無理をしない」ということ。ゆるゆるというのは、長く続けていく、という意味です。

    これは今朝のストレスのお話にも繋がってきますが、お食事で無理をしてしまうと、少しずつ心やお身体に負担が出てきてしまいます。特に心に負担が来るとストレスが溜まってしまうので、お食事で無理をするのはオススメできません。そこで、本日は食事はどのような役割があるのかというお話と、みなさんがプログラム後もストレスなく、楽しくお食事を続けられるようなヒントをお届けします。

    「食事」とはなにか

    まず初めに、「私たちにとって食事とはなんだろう?」という話からしていきたいと思います。
    食事、つまり食べることは、私たちが生きていく上で必要不可欠な行動です。

    極端な話、人間は食べないと死んでしまいます。つまり、私たちは生きていくためには「食べない」という選択肢は選べません。必ず「食べる」という行動を、最低でも数日に1回はしないと生きていけないのです。ただ、数日に1回ではパワーが出ず、やはり日常生活をしていくには、人は1日2~3回はお食事をすることが、必要となってきます。

    さて、「食べない」という選択肢がなくなるということは、私たちは、生きていくために毎日何かしらを食べていかなければいけません。

    次に思い浮かぶのが、何を食べるか、ということです。

    この「食べる」という選択肢の中で、私たちは何を食べても自由です。この世界には様々な食事の選択肢がありますが、実は私たちは何を食べても良いのです。ただ食べれれば良い、お腹が満たせればよいということであれば、栄養は偏りますが、毎日特定の食材1つ、例えばじゃがいもだけを食べ続けても生きていけるし、ドーナツだけ食べ続けても生きていけます。

    あとは固形であることにこだわらなければ、宇宙食のように栄養がつまった流動食を飲み続けても、生きていけます。

    ただ、そういった極端なお食事を続けることで仮に生きていけたとしても、果たして心と身体は満たされて健康なのでしょうか?私は、じゃがいも生活は正直飽きてきてしまいそうですし、ドーナツは好きですが、それだけを食べる生活は想像できません。

    宇宙食のような携帯食は忙しい時には便利かもしれないのですが、お食事の楽しみが薄れてしまうような気がします。

    「生きるために食べる」という目的のためだけなら、ずっと同じものを食べ続けた方が、献立を考える負担も減りますし、買い物などの労力も減って効率が良いですよね。とはいえ、私はやはり、ずっと同じは飽きてしまうと思います。
    みなさんはいかがでしょうか。ここからは、食べること、お食事の役割についてお話をしていきます。

    お食事の役割

    食べることは私たちが生きていく上で必要不可欠ですが、実は、「食べる」ということには、それだけではなく、大きく分けて5つの重要な「役割」があると言われています。

    横浜国立大学名誉教授の渋川祥子教授によると、食べる役割 5つは「栄養機能」「精神的な機能」「活リズムを調整する機能」「コミュニケーションの手段」「文化を継承し、創造する機能」です。

    一緒にひとつずつ詳しくみてみましょう。

    【1】栄養機能
    身体に必要な栄養素はお食事から摂っていき、それが私たちの健康に繋がるということです。毎日じゃがいもだけ、ドーナツだけ、では栄養は偏ってしまうので、やはり食べる役割を考えると、同じものを繰り返し食べない方がよさそうです。

    【2】精神的な機能
    食欲を満たしてあげることは、精神的な安定感に繋がります。お腹が空いている状態や、食事が得られるか分からない状況は、心が不安定になりやすいです。食事でお身体を満たしてあげるということは、同時に精神的な安定ももたらしてくれます。

    【3】生活リズムを調整する機能
    よく「体内時計」という言葉も聞きますが、食事を食べるリズムを一定にすると、生活リズムも整えることができ、結果的に体内時計が安定します。規則正しいリズムで繰り返し食事をとると、それが刺激となって、体内時計を調節することができるというものです。 また、食事の中でも朝食が体内時計の調節にもっとも重要であることがわかっています。

    【4】コミュニケーション
    「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように、お食事を誰かと一緒に食べることは相手との関係も深めてくれます。相手のために何か食事を用意するという行動は、思いやりや気持ちを伝える手段にもなります。農林水産省が推奨する食育では共に食べると書いて「共食」が大切と伝えていますが、やはり食事は誰かと食べると心も身体も満たされますね。

    【5】文化や歴史を伝える機能
    世界中にはそれぞれ独自の食文化があり、各国や地域の文化や歴史は食と深い繋がりがあります。旅行に行って、初めて食べる食事に出会うと、ワクワクしたり発見があります。そして、食事を通して、その背景にある文化や歴史に触れられることは、身体だけでなく心も満たされる瞬間だと思います。

    以上が、食べる役割 5つ「栄養機能」「精神的な機能」「活リズムを調整する機能」「コミュニケーションの手段」「文化を継承し、創造する機能」でした。私たちは生きるために食べる、だけでなく、このように、様々な役割を食べることから得ています。

    人間は食事を通して、健康になったり、絆が深まったり、リズムが整ったり、視野が広がったりする、そう考えると、1日3食のお食事を大切にしていきたいなと思います。

    「無理しない、ゆるゆるなお食事」を目指すきっかけの話

    このラジオの後半では、「お食事を楽しみつつ、無理をしないコツやポイント」をお伝え出来ればと思います。本題に入る前に、まずは、私がどうして「無理しない、ゆるゆるなお食事」が大切だと気付いたかという、きっかけのお話をしたいと思います。

    実は私自身、ストイックなお食事を夫に押し付けて、辛い思いをさせてしまった過去があるんです。

    夫が病気になり食事療法を試していた時の話になります。当時を振り返ると「病気が治って欲しい」という一心で必死になりすぎるあまり、かなりストイックなお食事を押し付けてしまっていたと思います。

    私はもともと栄養学や健康に関する勉強をしていたのですが、そんな中、夫が病気になってしまったことに罪悪感や責任を感じていました。私がもっとちゃんとしていれば…私は何を学んできたんだろう…という後悔の気持ちが強くなり、結果的にこれまでの学びを総動員するような、かなり極端な、健康的な食事を作ることになります。

    例えば、玄米、お味噌汁しか食べない、お肉もお魚も食べない、砂糖は絶対に食べない、というようにダメなもののオンパレードでした。プログラムのように少しの間お休みすることで胃腸を休める…ということであれば良いのですが、病気が治るまで絶対だめと、終わりのない過度な食事制限をするようになってしまいました。

    こうやって振り返ると、ヒドイですよね。「夫の身体を治すんだ」ということばかりを考えていた結果、私は夫の心をケアするお食事が全くできていませんでした。当時は、あらゆる本を読んで「これが効く」「これを食べると悪化する」という言葉が頭の中をぐるぐる渦巻き、視野が狭くなってしまっていたように思います。

    こんな風に一方的にお食事をコントロールされた側はとても辛かったと思います。私が必死だったので、夫も理解して付き合ってくれていましたが、それでも食卓からはどんどん笑顔が消えていくのが分かりました。

    先の見えない不安から、追い詰められるように食事を管理する日々は、管理する側もされる側も、精神的にあまりよくない状況だというのは分かると思います。ただでさえ病気の不安があり精神的に落ち込んでいるときに、お食事も楽しくないというのは、生きる喜びすらも奪われているような感覚です。心が死ぬというのは、こういうことなのかも、と今は思います。

    そして、割とストイックな性格であることを自覚している私ですら、夫と同じお食事を食べ続けて2週間頃で、食事に飽きて沈んだ気持ちになりました。食べることが大好きで、料理を作ることが大好きな私が、キッチンに立つことを苦痛に感じたのは、この時が人生で初めてでした。

    当時は「病気を治したい」という目標だけが、私を突き動かしていた感じです。
    食事療法を通して、私自身もお通じの良い変化があったり、体調が良くなる体感を感じれたこと、味覚がリセットされる感覚があったのは、発見でしたが、あんなに大好きだった食事に対して、まさかこんなに辛くなるとは思いませんでした。

    せっかく身体が良い方向に向かっていても、心はまったくパッとしませんでした。そして、食事療法を続けて2週間ほどたったある日のこと。夫からある告白をされます。それが、「マクドナルド食べちゃった…」ということ。かなり後ろめたそうに打ち明けられましたのを覚えています。

    私は、そのとき、ハッとしました。なんで、あんなにダメと伝えたのにという気持ち以上に、私は、食事でここまで夫を追い詰めてしまったんだと、気付き反省しました。そして、このようなストイックな食事スタイルは続かないと目が覚めました。

    「身体に良いから」という理由だけで、ストイックな食事をすると心が満たされないし、その反動は必ず食事で返ってきます。そして、それでは意味がないと気付いたのです。「身体に良い食べ物でも心が疲れてしまう食べ方をするのは良くないし、続かない」と痛感します。

    最近は、痩せる、健康になる、という言葉と数字に捉われすぎて、カロリー計算に躍起になったり、身体に合わない物を食べ続けたりする人が多いように思います。私もその一人でした。

    でも、一度立ち止まって、考えてみてください。果たしてその方法は一生続けられるでしょうか?

    一生続けられない健康法やダイエット法は、必ずどこかのタイミングで無理が生じてしまいます。最初のうちは順調でも、ちょっとずつ心と身体に負担が出てきて、蓄積していきます。そして、どこかのタイミングで、その負担がパンと弾けてしまいます。

    私はこの体験があったからこそ、みなさんに伝えたいです。無理なことはしないでほしい、完璧を目指しすぎることはしないでほしい。心と身体の声に耳を傾けて楽しいお食事を続けて欲しいと思います。

    「無理しない、ゆるゆるなお食事」のポイント3つ

    私が自身の失敗や反省から、「無理しない、ゆるゆるなお食事」が大切だと気付けたのは、本当に一生の財産だと思っています。ここからは、是非皆さんにもそのポイントを3つシェアしたいと思います。

    【1】毎回100点を目指さなくていい
    日々のなかで「気合を入れて100点!」というお食事の日も、もちろんあっても良いと思いますが、それを基準にしてしまうと、減点方式になってしまいます。80点だと残念、50点だと後悔、30点だと最悪というような気持ちになって、100点じゃなかったときにネガティブな感情が出てしまうのは、ただただ自分自身にストレスを与えているだけです。このストレスはやがて蓄積して弾けてしまいます。だからこそ、毎回100点を目指す必要はないです。50点の日があっても良いし、30点の日があっても楽しい!そうゆるゆると思える事こそが、ポイントです。

    【2】「そのお食事の時間は楽しいか」ということをご自身に問いかける癖をつけること

    今、食べているお食事は苦行になっていませんか?カロリー計算で数字にとらわれていませんか?体重に一喜一憂していませんか?
    楽しいよりも苦しいが優先されてしまっている食事は、長くは続きません。例えば、食べすぎてしまった翌日に整えるお食事を摂るときも、それを苦行と感じてしまっては辛いだけです。「昨日食べすぎてしまったので、今日は身体が喜ぶお食事を選ぼう」と前向きに考えて、どんなお食事も「心と身体が楽しい時間」と思えることこそが、長くゆるーく続けていく上で大切です。

    【3】「そのお食事法は一生続けられるものか」を自身に問いかけるということ
    例えば、炭水化物抜きの食事を一生続けて幸せなのだろうか。そう考えると、死ぬまで一生はなかなか難しい、たまには食べたい、と思いますよね。
    また、毎日の健康のために、一生お肉は食べない、一生小麦は摂らない、毎朝納豆を欠かさず食べる、というような、極端なルールは、自分自身を縛ってしまい、守れなかったときにストレスが出てしまい幸せとは言えません。自分が心地よい程度に、ゆるゆる続けるのがストレスフリーのポイントです。

    お食事というのは、5つの役割でもあったように、本来は身体を思いやったりコミュニケーションを取ったり、楽しいものです。カロリー計算で一喜一憂したり、完璧を求めたり、一生続けられないものは、そもそも始めなくても良いのではと思います。

    実際に、私がストイックな食事療法を続けられず失敗したのは、この視点が足りなかったからだと思います。完璧を目指しすぎて、いつか息切れしてしまうのであれば、「無理せず、ゆるゆる」の方が心も身体も幸せです。

    とはいえ、楽しい美味しいばかりを重視して続けて身体の負担になる食事が多くなると、いずれ体調に無理が生じてしまうかもしれません。お食事が原因で体調不良や病気になってしまうと、それはそれで本末転倒なので、身体が喜ぶ健康的なお食事、心が喜ぶご褒美のお食事、をバランスよく取り入れて、ゆるゆる、つまりゆるーく長ーく続けていくのが良いのではと思います。


    ゆるーくながーく、を続けるときに、オススメなのが、実は玄米とお味噌汁を常備しておくことです。玄米とお味噌玉がすぐそばにあるだけで、お守り替わりのように、無理せずゆるーく健康的な生活が送れます。

    玄米を毎日食べるぞ!お味噌汁を毎食飲むぞ!ではなく、玄米とお味噌玉がいつでもそばにあることで、「私にはいつでも玄米とお味噌汁でリセットできちゃうんだ」という安心感を持って毎日を過ごせれば、「無理しない、ゆるゆるなお食事」でご機嫌な毎日を送れるんです。

    最後に

    これまでのラジオでは、小麦や添加物など、身体の負担になる食品のお話をしてきました。それらとうまく付き合っていくこと、玄米生活も無理せずゆるーく続けていくことこそが、心と身体を思いやり、前向きに毎日を過ごしていくポイントだと思います。

    だからこそ、プログラムにご参加頂いた皆さんには、ぜひ「無理しない、ゆるゆるなお食事」でご機嫌な毎日を送って欲しいと願っています。

    それでは、7日目の夜のラジオはこの辺で。みなさん、本日もお疲れさまでした!ゆっくり休んでくださいね。