4日目夜 日本人の体質と和食 - UANGO | 玄米食プログラム
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    4日目夜 日本人の体質と和食

    プログラムにご参加皆さんは、いかがお過ごしですか。空腹感があって辛いという時は、まずは温かいお茶を飲んでみてくださいね。お届けしてるお茶はすべてカフェインフリーです。お身体への負担なくお飲みいただけます。

    今朝は、「カフェイン」というテーマでお話をしました。カフェインが私たちの身体に与える影響を知ると、飲む杯数などを気を付けようと意識が変わりますよね。特に睡眠の質を考えると、カフェインとはうまく付き合っていくことが大切です。

    さて、本日夜の配信では、「日本人と和食」についてお話をしたいと思います。

    日本人の体質

    まずは「日本人の体質」についてお話しします。

    そもそも体質とは何なのでしょうか。体質というと、生まれつき持っている遺伝的なものというふうに考えてしまいがちです。しかし、それだけではありません。遺伝の他に、食生活、気候、細菌やウイルス、運動習慣、喫煙、ストレス、睡眠などなど環境によって影響をたくさん受けています。

    つまり、体質は2種類あります。

    一つが最初にお伝えした「遺伝する先天的な体質」で、二つ目が「環境や食生活からくる後天的な体質」です。

    二つ目の後天的な体質と深く関わってくるのが、その国の地域の持つ地形や特徴で、私たちが日々生きている地域に適応するように、人間は少しずつ進化をしています。そのため、地域と体質には深い関係があります。

    それでは、日本の地形や特徴について、考えてみましょう。日本は島国で海に囲まれており、高温多湿が特徴的な国の1つです。そんな地域の中で、長い歳月をかけて形成されたのが、欧米人はもちろん、他のアジア人とも異なる日本人特有の体質です。

    それでは日本人の体質は、他の人種との違いや特徴的な部分はどのようなところでしょうか?いろいろあると思うのですが、決定的に違う部分は「胃と腸」だと言われています。

    昔から日本人の食生活の中心は穀物です。穀物には食物繊維が多いため、日本人の胃は穀物をしっかり砕いてトロトロにして腸に送り出す形になっています。実際、欧米人と日本人の胃の形は違うようです。日本人の方がしっかり食べものを溜めてとかせるような胃の形になっています。

    また、日本人の腸は、でんぷんを消化するための酵素を多く持つビフィズス菌が多いです。また、海苔とわかめを分解する酵素を持っているのも日本人の特徴です。

    一方欧米人の食生活は、主に肉や乳製品が中心です。脂肪とタンパク質は腸で消化をされるので、実は欧米人の腸のいいところは食べ物をスムーズに腸に送り出せる点にあります。日本人は、胃の中で食物繊維をドロドロにしてから腸に送り出します。一方で欧米人の場合は脂肪とタンパク質メインの食事がささっと胃を通過し、腸にすぐ届ける構造になっています。

    このように、世界には様々な人種があると思うのですが、それぞれ長い歳月をかけて、食べ物を上手に消化して栄養素を吸収する機能をそれぞれが作り上げてきています。単純に人間みんな同じというわけではなく、住む場所や環境で少しずつ体の作りも違うことがわかります。

    昔は穀物を中心に食べていた日本人ですが、今では海外から輸入したスーパーフードや、見慣れない食材も多くあります。確かに、単体では栄養価が高かったり、優れた効果があったりしますが、それが日本人の体質に合うのかというと、それはそうとも言い切れないと私は思います。

    他の人種の方が消化できるものも、もしかすると日本人の体質では消化しきれなかったり、体が慣れない食材に対応できなかったりということもあるかもしれません。先ほど、日本人には海苔やわかめを分解する酵素があるというようなお話もしましたが、実はこれ、日本人特有の酵素なので、逆に欧米の方がワカメとか海苔を食べると消化できずにそのまま出てきてしまいます。

    さらに乳製品でも同じで、古くから乳製品を食べてきた欧米人に比べると、日本人が乳製品を食べてきた歴史は短いので、3人に2人が乳糖不耐症だと言われています。私もそうですが、牛乳を飲んだ後にお腹がゴロゴロしてしまう人が一定数いると思います。これ乳糖不耐症と言い、身体が牛乳が分解できていないのです。牛乳が人間の身体に悪いのではなく、ただ単純に日本人の体質に合っていないだけです。ということは、日本人の体質、胃腸に合う食べ物を選んでいくことは、健康への近道です。

    それでは日本人の体質に合った食べ物というのは、どのようなものがあるのか、一緒に見ていきたいと思います。

    日本人の体質に合う食べ物

    日本人の体質に合った食べ物は「和食」です。日本の伝統的な食事なので当たり前ではありますが、現代では世界各国の食事をどこでも手軽に食べられるようになり、和食を食べる頻度が減っているように思います。

    例えば、フードコートやデパートの飲食フロアに行くと、パスタやピザ、中華料理や韓国料理など、様々な国の食事が並んでいます。現代では様々な食事の選択肢が増え、毎日和食を食べるということが減ってきていませんか。

    昔は365日毎日、和食だった日本人ですが、今ではパンやパスタなど様々な各国料理を食べています。ただ、日本人の進化を辿ると、やはり日本人の体質には和食が合います。

    日本人の体質に合う食べ物でも代表的なのが、日本が誇る発酵食品です。お醤油、みりん、みそ、お酒、お酢などの調味料があります。この日本で作られる調味料というのは全て発酵食品です。発酵させることで、栄養価がアップし体内の吸収もしやすくなっているので、本当に素晴らしい調味料です。


    そしてもう一つ、日本人の体質に合うものが、食物繊維です。日本人の腸は世界の中で比較的綺麗と言われています。その理由は、昔から食物繊維をしっかり摂ってきたからであると言われています。

    食物繊維は善玉菌のエサになり、その餌が多くなることで、悪玉菌が作る悪い物質を体からザザザっと追い出してくれる、箒のように吐き出してくれるという役割を持っています。そのような食物繊維を古くから取っているため、日本人の胃や腸は、豊富な食材を消化吸収できます。

    考えてみると和食には、食物繊維が豊富です。玄米はもちろんですが、おかずで見ても、ごぼうや人参、大根、漬け物など、根菜類が多い事が分かります。元々食物繊維が豊富な食べ物を中心に食べていたからこそ、身体が適応して進化してきたんですね。

    日本人には和食が合いますが、必ずしも世界中の人にとって和食が良いとも限りません。お肉や乳製品を消化する力を持っている欧米方々は、それこそしっかり乳製品から栄養を摂る方が良く、わかめや海苔に栄養があるからと食べても、結局消化できずにそのまま出てきてしまいます。

    現在は、情報社会で次から次へといろいな食材にスポットライトが当たり、ブームが起こっています。ただ大切なのは、食材の栄養素や効能を見るだけでなく、自身の身体に合うか合わないかを見分けることが大切だと思います。

    UANGOプログラムでは、「自分の体の声に耳を傾けてください」というように何度もお伝えしています。これは、データや情報にまどわされず、ご自分の身体に合う食べ物に気づいて、それを必要なときに食べてあげてください、という意味です。

    それだけで毎日の健康管理は、グッと楽になります。最初は、意識的に耳を傾けるのが大切なので、ぜひ、プログラム中は「いつどんなときにどんなものが食べたくなるのか」自分の身体の声に耳を傾けてくださいね。

    最後に

    本日は「日本人の体質と和食」についてお話をしました。
    プログラム中、ぜひ自分の心と体と向き合ってみてください。それでは今日はこの辺で、また明日お会いしましょう。おやすみなさい。