プログラム3日目の夜は、いかがお過ごしですか?
3日間、玄米とお味噌汁の生活を続けますと、そろそろお気に入りの玄米やお味噌汁の具も見つかったかと思います。私の好きなお味噌汁の具材は「まいたけ」「えのき」あたりが好きで、毎回食べたい具材です。皆さんはどの具材がお気に入りですか?
お味噌玉は、お湯を注ぐだけで簡単にお味噌汁ができます。また、生味噌を使っているので、本当に風味豊かで美味しいです。まとめて作ってストックしておくと、さっと汁物ができ、持ち運びもできるので、職場でも美味しいお味噌汁が飲めて便利かなと思います。
ちなみに、よく見かけるフリーズドライの味噌汁というのもあります。あれもおみそ玉と同じく、お湯を注ぐだけで簡単にお味噌汁ができる優れものです。でも、「原材料」を見たことありますでしょうか?この前スーパーでちょうど見かけたので、一例で、小松菜のお味噌汁の原材料をご紹介します。
小松菜の味噌汁の原材料は、「米味噌、小松菜、油揚げ、風味調味料、でんぷん、オニオンエキスパウダー、昆布エキスパウダー、酵母エキスパウダー、調味料(アミノ酸、凝固剤、酸化防止剤)、ビタミンE、酸味料」となっています。
「手作りのお味噌玉」も「フリーズドライのお味噌汁」も、お湯を注ぐだけで美味しいお味噌汁が飲めるという点では同じですが、手作りをしているお味噌玉に比べると、フリーズドライの方は様々なものが入っている(添加されている)という印象ですね。
本日、夜の配信では、この「添加物」についてお話をしたいと思います。添加物とは一体何なのか、私達の体にどんな影響を引き起こすのか。そのようなことをご紹介しつつ、「では、どういう食品を選ぶのがいいの?」ということも一緒に考えていければと思います。
添加物とは?
さて、冒頭の話に戻りますが、フリーズドライの味噌汁の原材料、結構いろいろ入っていましたね。数えると、12種類の原材料が含まれています。本来、手作りの味噌汁や、お味噌玉を作る場合は原材料はすごくシンプルだと思います。
例えば、同じ小松菜の味噌汁を手作りした場合、「昆布やカツオ節(出汁)、お味噌、小松菜、ネギ」大体この4種類があれば美味しいお味噌汁ができるはずです。では、なぜフリーズドライの方には12種類も入っているのでしょう?実は、手軽で美味しい長期保存ができるお味噌汁を、安く提供するためなんです。
では「添加物」とは、一体何なのでしょうか。これは、「安い」「早い」「うまい」「便利」これらを可能にしてくれる魔法のようなものです。もちろん、忙しい現代において、添加物が私達に与えてくれることは、たくさんあります。
例えば、本来2時間かかるお料理が5分でできたり、本来ならすぐに腐ってしまうものを長期保存できたり、比較的安い値段で購入できたり、全て「添加物」があるからこそ実現できています。その便利さに慣れてしまうと、もう元には戻れないというぐらい添加物の恩恵は、毎日の食卓にあると思います。
ただ光があれば影があります。私たちは、その裏側で起こっていることをきちんと知った上で選ばないといけないと思います。「添加物=悪いもの・敵」と決めつけるというよりは、きちんと添加物について知り、知った上でそれが体にとって必要なのかをしっかり考えることが大切です。
添加物の裏側について
さて、「添加物は魔法のようなもの」とお伝えしましたが、魔法の裏側ではどんなことが起きているのでしょうか?例えば、梅干しや漬物には「減塩」の商品がよくあると思います。しかし、梅干しは本来、梅の10%から15%のお塩を入れて漬けるものです。
梅干しをシンプルに作ると、材料は梅干しとお塩だけです。お塩の殺菌力を借りながら、常温でも長期保存ができる美味しい梅干しができます。しかし、実際に減塩の梅干しを見ると、塩分が約5%のものもあります。5%では殺菌力が足りないので常温保存はできず、すぐに腐ってしまいます。
そうなってしまわないように、添加物の力を借りて、常温保存ができるようにしたり、腐らないようにしたりするわけです。減塩でヘルシーと思いきや、実はいろいろなものが添加されているんですね。
いろいろなものを添加物目線で見ていくと、減塩の他にも、カロリーゼロ、〇〇風調味料、常温保存ができることを疑ってしまうようなものまで、様々な発見があります。先ほどの梅干しもそうですが、お漬物コーナーをスーパーで見ると、もはや添加物の入っていないお漬物を探す方が難しいです。
今回、UANGOでお送りしている沢庵は昔ながらの製品で無添加の物ですが、逆にこういったものの方が、「レア」になっているのが現状です。先ほども光と影と表現しましたが、やはり便利さの裏側には、それなりのデメリットがあります。
例えば、味覚を壊してしまう、細胞を傷つけてしまう、というのも、添加物の特徴です。何よりも怖いのが、複数の添加物を摂取することによる複合摂取です。一つ一つの添加物はそれぞれ特性チェックを受けて一定の基準を満たしていますが、それらが複数合わさったとき、自分たちが何十種類も添加物を一気に体に入れたときに、起こる反応はまだ未知数です。
実際に数年に一度、突然使用不可になる添加物もあります。そのため、まだまだ添加物は実験段階にある化学物質ということがわかります。とはいえ、現代で添加物を避け続けることは、すごく難しいというのが現状です。例えば、お友達と外食に出かけたり、出張でホテルの朝食を食べたり、生活のどこかで添加物を取る機会はあると思います。
私も、もちろん友達と外食に行くときは、いろいろなものをみんなと同じように美味しく食べます。外食時にこれが食べられない、あれが食べられないと限定することは特にありません。何を食べるかを突き詰めることも大切ですが、それ以上に「みんなと楽しむこと」を優先して、一緒に同じ空間を楽しんでいます。
このように、避けられないときは割り切って、一方で自分が自分のために選択をするときは、極力、添加物がないものを選ぶ。ストイックになったり周りを巻き込むことは、結果的にストレスを起こしやすいので、ゆるく付き合っていくのがオススメです。
どのように食品を選べばいいのか?
最後に、「どういったものを選ぶのがいいの?」ということを一緒に考えていければと思います。
まずは、食品を手に取った時、表側だけでなく裏側を見てもらいたいと思います。原材料の部分を見ていただくと、お味噌汁だと材料に小松菜、お味噌、あおさのような具材が入っており、その後に添加物が含まれているとスラッシュ(/)が存在します。
添加物を一つ一つを覚える必要はありません。心がけてほしいポイントは3つあります。
(1)見慣れないカタカナ表記が多い食品は選ばないこと。
(2)不自然なものではなく、自然なものを選ぶこと。
(3)値段だけで選ばないこと。
この3つを、食品を選ぶ際に心がけてほしいです。
(1)・(2)は、あまり難しく考えずに、原材料がシンプルなものを選ぶと、自然と添加物が少ないものを選べるようになります。
(3)は、複数の商品が並んでいたときに、値段を判断軸にしないよう心掛けて欲しいと思います。例えばお味噌コーナーで「添加物の入った味噌400円」と、「無添加のお味噌800円」が並んでいたら、あなたはどちらを手に取りますか?
「800円の方は倍もするから高い、こんなものは買えない」と思うかもしれません。しかし、これが添加物の落とし穴です。確かにお味噌がふたつ、400円と800円の値段で並んでいたら、安い方がお得で良いなと思いがちです。しかし、大切なのはその商品の中身や作られた過程です。
体の中に入るものだからこそ、値段で選ぶのではなく、安心で安全に食べられるものをぜひ選んでみてください。高価な化粧品やエステに行ってお金を時間をかけるよりも、身体をつくる食材に投資をしてみましょう。実際に体を内側から綺麗にしていく方が、お肌も整います。
最後に
本日は添加物についてお話しました。少しの意識で手に取る食材も変わってきます。ぜひ、食品原材料をチェックして、体を思いやる選択をしてみてくださいね。
本日もお疲れ様でした。また明日の朝お会いしましょう。