3日目朝 グルテンについて - UANGO | 玄米食プログラム
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    3日目朝 グルテンについて

    プログラム3日目の朝を迎えました。いかがお過ごしでしょうか?
    玄米食を続けてみて、体調やお通じ、考え方など何か変化を感じましたか。

    私の場合は、玄米食を始めて数日経ったときに、朝起きて、体がすっきりするという変化を感じました。皆さんにも何かしらの変化があるといいなと思います。

    さて皆さん、朝食といえば何を思い浮かべますか。
    「朝食といえばパン!」という方も多いと思います。今朝の話題は、そのパンに含まれるグルテンについてお伝えします。

    最近よく、「グルテンフリー」という言葉を聞くと思いますが、皆さんはグルテンについてどのくらいご存知ですか?

    グルテンとは何かと言うと、「小麦粉に水を加えてこねることでできる成分」のことを言います。

    小麦粉には、グルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質が含まれており、こねることで絡み合い、グルテンに変化します。例えば、小麦粉を使用した製品は、パンやパスタ、ラーメン、うどん、ケーキやクッキー、ピザやドーナツなどがありますが、これらの食品にグルテンが多く含まれています。どれも美味しいものばかりですよね。ちなみに私はドーナツが大好物です。

    このように、グルテンには「食べ物を美味しくする」という効果がありますが、その反面、体への様々な悪影響も指摘されています。今日は、そんなグルテンが具体的にどんな悪影響を及ぼすのか、私達はどうやってグルテンと付き合っていけばいいのか?ということについてご紹介したいと思います。

    グルテンが体に良くない理由とは?

    さて、グルテンは主に小麦製品に含まれており、体に悪影響があると言われています。私達が口にするものに、悪影響があると聞くと、少しショックですよね。私自身、幼少期をアメリカで過ごしたため、食生活の中心は小麦製品でした。さらに母はパン作りが趣味で、朝ご飯は必ずパンという生活でした。そう言った背景もあるため、「グルテンは身体に悪影響」と聞いた時は衝撃でした。

    それでは実際に、グルテンは身体にどのような影響があるのでしょうか?
    少し一緒に考えていきたいと思います。

    まずグルテンには、粘り気と弾力を与える効果があります。
    そのため、腸の中で吸収されにくく、他の栄養素の吸収を阻害してしまうという特徴があります。腸の粘膜に張り付き、腸内環境に悪影響を及ぼしてしまうんです。

    腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増えて下痢や便秘になりやすくなってしまうため、お肉と同様、食べ過ぎてしまうと、やはり私達の健康にとっても大事な腸を良くない状態にしてしまいます。

    さらに、パンやクッキーには体内で分解されにくい、というような影響があります。その結果、体を冷やしてしまい、代謝が下がりやすくなってしまうとも言われています。このように改めて聞くと、少し怖いですよね。

    しかし、私は初めてグルテンについて学んだとき、同時に次のようにも思いました。人類はどうして何千年も小麦粉を食べ続けてるのか?ということです。昔の人は、身体に異変はなかったのでしょうか?

    実は、昔から小麦が良くなかったという訳ではなく、どちらかというと現代の小麦が良くないのではないか、と言われています。今の小麦と昔の小麦、どんな違いがあるのでしょうか?

    現代の小麦と昔の小麦

    現代の小麦と昔の小麦は違うの?と思った方もいるかもしれませんが、実は違います。歴史を紐解くと、小麦の栽培が始まったのは約1万年前というふうに言われています。さらに今から約5000年前にはパンを焼いていたそうです。すごい歴史ですよね。

    昔のパンは、今のパンに比べると平たいものだったそうです。パンの始まりは「暑い国でこねた生地をほっておいたら生地が膨らみ、焼いてみたらパンになった」というのが、私達が今食べている発酵パンの始まりとも言われているようです。

    その昔の小麦を「古代小麦」と言います。最近では、パン屋さんでも「古代小麦のパン」を見かけるようになりましたね。特に「スペルト小麦」などが有名だと思います。以前食べたことがありますが、素朴な味がして美味しいです。

    昔の小麦は今の小麦と違い、人工的な品種改良がまだ行われておらず、水溶性が高く、現在の小麦より消化に良かったそうです。そして何よりも、グルテンの量がかなり少ないという特徴があります。つまり、昔の小麦の方が消化に良く、グルテンが少ないということです。

    逆に、現在の品種改良された現代の小麦は、パンを大量に安く早く作るために、グルテンの量をわざと多くして、ネバネバさせています。

    ビジネス的には大量に安くパンを使える小麦の方が企業としては嬉しいですよね。購入する私たちも、安いくて美味しいパンが購入できるのは嬉しいポイントだと思います。ただ一方で、自分たちの腸にまとわりつくという性質を聞くと、ちょっと不安にもなってしまいますね。

    ただUANGOでは、これまでのお砂糖やお肉についてのラジオ同様、「小麦粉は駄目、きっぱり断つべきです!」というようなことを言うつもりはありません。実際に私も、グルテンフリーを徹底しているわけではなく、母の作るパンが好きで実家に帰ると良く食べます。

    大切にしているのは、食べる量や頻度です。日々のお食事を振り返り、「最近パンが多いな」「うどんやピザとか食べているな」と感じたときは、玄米のお食事に切り替えてバランスを保つようにしています。

    あと、現在の小麦は精製され過ぎているという点も、腸内環境に良くない原因になっています。精製されすぎていない全粒粉を選択するだけでも、腸への影響が改善されます。

    あれもこれも排除してしまうより、なるべく負担のない食べ方や選び方、そしてバランスを考えることが大事だと考えています。皆さんもぜひ、古代小麦のパンを見かけたら試してみてくださいね。

    最後に

    今日お伝えしたのは、小麦粉製品に含まれるグルテンについてでした。

    小麦粉製品は美味しいと感じやすい一方で、腸内にへばりつくというような悪影響があります。しかし、それは小麦自体が悪いのではなく、現代の小麦にグルテンが多いためです。

    小麦粉製品を絶つというのは難しいので、例えば、グルテンの少ない昔ながらの古代小麦のパンを選択したり、少しだけグルテンを抑えた生活をしてみるのがオススメです。たまに小麦を楽しんだら、いつもの玄米食に戻ってくる、そのバランスを保てるとストレスなく小麦製品と付き合うことができます。

    「不調を感じたら、玄米食に戻って軌道修正をする」このようなサイクルが見いだせるとご自身の体調も安定すると思います。皆さんの食生活への配慮、そして小さな積み重ねが体を少しずつ健康に、そしてすっきりさせてくれるはずです。

    では今日も1日、玄米食を楽しんでいただきながら、心穏やかにお過ごし下さい。