みなさんは「理想の食生活」と聞いて、どんな食事を思い浮かべますか?
栄養バランスが整っている、野菜やフルーツたっぷり、三食規則正しく食べる、一汁三菜などなど…、色々ありますよね。
この連載では、これまで300名以上の女性の食生活サポートをしてきた経験から、みなさんが理想の食生活に近づくためのヒントをお伝えしたいと思います。
今回はのテーマは「理想を叶える“食生活のバランス力”」について。ご参考になれば嬉しいです。
誰もが願う理想と現実
「これまでいろいろなダイエット法や健康食品を試してみたけど、何をやってもダメでした…」
UANGOのプログラムをご体験された皆さんが、体験前によく言われる言葉です。
年齢とともに身体の悩みは増していくのに、仕事や家事に忙しく、自分を労わる時間がなかなか持てない。そうしていくうちに、身体に疲れが蓄積し、心のモヤモヤが溜まっていく…。
多くの方から同様のご相談を頂き「こんなにも悩んでいる方がいるのか」と驚いたことを、今でも鮮明に覚えています。
例えば、鏡を見て「もっと、こうなりたいんだけどな」と思ったり、体重計に乗って「はぁ‥」とため息をついたり。体がだるい時に「昔はこんなに疲れなかったのに。あの頃の元気な自分に戻りたい。」と、理想と現実の差に落ち込んでしまうことは、よくある例のひとつです。
そんなときに良く聞くのが、「昔はこうだったけど、今は…」というお話。
例えば10年前は、
⚫︎洋服を選ぶのが楽しくて、買い物に行くとワクワクした
⚫︎好きな物を好きなだけ食べても、少し運動すれば痩せた
⚫︎健康に悩みを抱えることがなかった
⚫︎自分のことが好きと思えた
でも今は…
⚫︎洋服はコンプレックスが隠れるものを選ぶようになった
⚫︎今までの食事内容では、運動をしても痩せにくくなった
⚫︎健康に関する悩みが出てきた
⚫︎自分のことが好きと自身を持って思えなくなってしまった
このように、昔と今を比較して落ち込んでしまうことは、よくあることです。
そして「理想」と「現実」を紐解くと、実は「過去の自分」と「今の自分」を照らし合わせて比較していることが度々あります。
「昔は痩せていたのに、年齢とともに痩せにくくなった」というのは、UANGOのお客様で一番多い事例です。
そして「理想」と「現実」は差が広がれば広がるほど、モヤモヤが蓄積し、身体だけでなく心も疲弊していきます。そして、このモヤモヤとした気持ちは、ネガティブ思考や食べすぎたときの罪悪感となって現れてくると、これまで多くの方をサポートしてきて実感しています。
なかなか叶えられない理想
この記事を読んで下さっている方の中にも、忙しかったり、誘惑が多かったり、なかなか自分に気を遣ってあげる時間がなく、健康維持やダイエットが「なかなかうまくいかない」という方も多いのではないでしょうか。
「理想」を追い求めれば求めるほど苦しくなる…、それでは毎日があまりにも辛いですよね。
一方で「手軽に簡単に!理想の自分になれます」と救いの手を差し伸べるような健康法やダイエット法が、世の中には数え切れないほど存在します。
例えば、サプリメントやファスティング、ジュースクレンズ、糖質制限などは、自宅ですぐに始められるものの一つです。それ以外にも、エステや美容医療、履くだけで着るだけダイエット出来るウェアなどもよく見かけます。
ただ、これらはどれも一時的な効果はあるけれど、一時だけで元戻り。続けることことも難しく、結局お悩みを抱えている状態に戻ってしまうことが多いのが現状です。
実際に、UANGOのお客様で「ファスティング」を過去にご経験された方はなんと70%以上、「ジムやヨガ」に通っている(通っていた)方は90%を超えています。
みなさんの共通点として、「なりたい自分になるために様々なことに挑戦しているけど、結果が一時的だったり、継続が出来ずにいる」ということがあります。
一生懸命取り組んでいるはずなのに、結果が出ずこんなにも悩むのはなぜなのでしょうか?理想の自分を取り戻すために色々試しても、なぜ続かないのでしょうか?
いつも挫折の繰り返しで”なかなか続かない”理由
UANGOでは、300名以上の女性のお悩みを伺い解決していくなかで、分かったことがあります。
世の中のダイエット法を試してもなかなか続かない、長期的な解決につながらない。実は、これには共通した落とし穴があるんです。
その1・お手軽ダイエットの落とし穴
「このドリンクを飲むだけで、1ヶ月で5キロ痩せた」
「1日たったの1粒で、お腹スッキリ」
世の中の多くのサプリやダイエット商品には、このようなキャッチコピーがよく見られます。飲むだけなんて、まるで魔法のようですよね。
でもこうした健康食品やダイエット法には、挫折を繰り返してしまう理由が隠れているんです。
1つ目は、一時的に体重が減少したとしても、根本的な食生活はそのままなので、辞めたとたんにリバウンドが起こってしまうこと。
2つ目は、飲むだけ食べるだけのサービスは考えずに出来るので、結果として自分自身の食生活を見直すチャンスを失ってしまうことです。
このようにお手軽なものを続けると、気づいた時には「手軽なもの」無しではダイエットできない状態になってしまいます。手軽すぎる、簡単すぎるがゆえに、ご自身と向き合う機会をなくしてしまう。それでは根本的な解決はしてくれません。
その2・キツいダイエットの落とし穴
お手軽ダイエットは一時的なもので、根本的な解決にはならない。それではキツイダイエットはどうでしょうか?
例えばファスティングは一時的に効果があったり、パーソナルジムでハードなトレーニングをして理想の体型を手に入れることが出来ます。
ただ、よく聞くのが「ファスティングをしている時は良かったけど、食事を元に戻したら、リバウンドしてしまった」、「ジムは最初の半年は順調だったけど、行かなくなった結果、元通りになってしまった」という体験談。
根本的に体型を改善してくれるジム、身体の内側をリセットしてくれるファスティングや糖質制限にも、実は続かない理由があります。
それは「自分の限界を超えて無理をする健康法やダイエット法は、長期間続けにくい」ということ。
実は、キツすぎることは持続的でないので、なかなか続けられないのです。人間は、どうしても楽をしたい生き物です。特に現代は美味しいものの誘惑が多く、街を歩けばコンビニやカフェがあり、パン屋さんからは良い香りが‥。そんな中、自分を律してコツコツ続けることはとっても難しいんです。
さらにそれだけではありません。現代の働く女性は家庭や職場でストレスが多いのが現状。日中は仕事をこなし、家に変えれば家事と子育てが待ったなし。思い通りにいかずバタバタ、イライラなんてことも…。
誘惑が多い世の中に、ストレスを抱えた状態で飛び込めば、思わず誘惑に負けて食べてしまうのは無理もありません。
大切なのは「食生活見直し」と「バランス力」
「お手軽すぎると考えなくなる」「キツすぎると続かない」。
耳が痛い…。ちょっと当てはまるかも…。という方もいるかもしれません。でも、大丈夫です。
なぜならUANGOでは、同様のお悩みを抱えてきた多くの女性たちをサポートする中で、彼女たちがどんどん悩みを克服し、明るく輝いていく様子を目の当たりにしているからです。
お手軽ダイエットやキツイダイエットで挫折し「もうだめだ」と悩んでいた彼女たちが、自分自身と向き合うキッカケを得たことで、イキイキと生まれ変わっていく。
こんな素晴らしい瞬間に立ち会う度に、「あぁ、サポートさせて頂けて本当に良かった」と自分のことのように嬉しくなります。人はいつでも、いつからでも変われるんだ!何度も奇跡を目の当たりにしてきた私たちだからこそ、そう確信しています。
それでは、彼女たちが何に取り組んだのか。
それは、「すべての土台となる食生活を見直す」こと。
「人間は、食べたものでできている」という有名な言葉があるように、日々の食事は身体と精神状態を作り出します。身体が整っていない状態でどんな高価なサプリもストイックな運動をしても、効果が半減してしまいます。
健康や美容は、根底にある食生活を見直すことが何よりも大切。とはいえ、忙しい日々の中で「1日3食バランスのとれた食事を続ける」ということは実際問題、なかなか難しいですよね。
ではどうすれば良いか。
それは食生活において「バランス力(りょく)」を磨くことです。
UANGOでお伝えしている「バランス力」とは、日々の食事の中で、必要なものと不要なものを見極めて、自分にとって最適なものを選ぶ力のこと。そして、無理のない形で続けていく力です。
例えば、脂っこいものを食べすぎた時や、塩辛いものや甘いものを食べすぎた翌日は、身体がむくんだり、胃がもたれたり、悪玉菌が増えて便秘や軟便になりやすくなります。またそういった食生活が続くと、身体が重く感じたり、体重が増えてしまったりします。
UANGOがお伝えしている「バランス力」が身に付くと、このような偏った食事があっても翌日からバランスを整える工夫が出来たり、身体を中和する食事に戻すことが出来るようになります。疲れた時や便秘など身体の悩みがあるときには、それを解決する食事を選択することができるようになるんです。
そしてポイントは、ファスティングやプチ断食などと違い無理がなく、いつでも、いつまでも続けられるバランスの取り方が身に付くことです。
UANGOでは、「完璧な食生活を続けましょう」とはお伝えしていません。私自身、お肉やお魚も食べますし、甘いものが大好きです。
そんな私でも安心してスイーツを食べることが出来るのは、立ち戻る食事がお守り代わりとなっているから。「バランス力」を身につけることで、好きなものを食べながらも、健康と美しさを無理なく維持できるようになるんです。
この「バランス力」は自転車と同じで、一度身につければ忘れることはありません。
「バランス力」を育てた先にある、理想の自分
バランス力を磨くと、身体に負担をかける「お砂糖」や「動物性食品」などの食品を摂りすぎていないか、腸内環境に負担をかけるものを食べすぎていないか、ということを観察できるようになります。そして、立ち戻るべき食事をとれるようになります。
さらにバランス力を育てていくと、例えば「自分にあった食事量や間食の量」がわかったり、「食べすぎてしまうこと」も減ります。そして、「どんなものを間食に食べれば罪悪感もなく自分を維持できるか」ということも、段々と分かってきます。
そう考えると「バランス力」って、凄いと思いませんか?
バランスの取り方を知っていれば、時には家族やご友人と、お肉やスイーツを楽しむ日があっても全然大丈夫。罪悪感がないので、心理的にも楽になります。そして、次の日から数日は「これくらいにしておこう」という自分なりのバランスの取り方が見えてきます。
そうすることで、体重計の数字といった短期的な数字に一喜一憂することなく、毎朝、心も体も軽やかに目覚め、気持ちよく動き出せたり、ついスキップしたくなるように心も身体も軽くなったり、鏡や体重計の前でも安心できる自分を取り戻せるようになるんです。
思考を停止するお手軽ダイエットも、続けるのが困難なキツイダイエットも、その瞬間は良くても、その先の未来までは保証してくれません。
一方でUANGOがお伝えしている食生活の見直しは、簡単にできるものではなく、ほんの少しだけパワーの必要な作業です。自分を大切にするプロセスを、食を通して実践していくことになります。
それでも私たちは「何をやってもダメでした…」という方々に、まだ見ぬ理想の自分を見つけて欲しい。「ダメだった」という先に、方法を変えれば必ず未来を明るい未来があるんだと伝えたい。人生が変わるキッカケをお届けしたい。
だからこそUANGOは、少し根気のいる「食生活の見直し」という内容を手を抜かずに丁寧にお伝えしています。
これまでプログラムにご参加された皆さんも、次々と「食生活の見直し方」を自分のものにし、今では「バランス力」も身に着けています。
最後に
何も考えなくて良いお手軽ダイエットや、無理をするキツい健康法は長続きしないことが多いですが、食生活を観察し、無理なく続けられる食のバランス力を磨くと、土台である身体が整います。
身体が整えば、心も整い、運動との相乗効果も期待できます。これからの食生活では是非、この「バランス力」を思い出してみてくださいね。
UANGOでは、このバランス力を磨いて理想の自分を取り戻すための最初のステップとして、一度「食生活をそぎおとしてみる」ことを独自のメソッドにしています。次回は、この「そぎおとし」についてご紹介します。
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